【中学受験】公立中高一貫校なら塾なしでも受験対策できる?

公立中高一貫校合格を目指す娘を持つ、ささこです。わが家は金銭的な面と通学距離も考えて、公立中高一貫校一本と決めています。

私立とは出題される問題が異なるので、受験対策はしっかり考えなくてはいけません。
基本は小学校の学習範囲。

ささこ
ささこ

それならうちの子もやれるかも!!

そんな感じで始まったわが家の受検対策ですが、いろいろ試行錯誤して悩んだ結果、、、、
結局上の子は、5年生から公立中高一貫校専門の塾へ入塾しました。

そこで、塾なし受験について通塾して見えてきたことをお伝えしようと思います。

【中学受験】公立中高一貫校は塾なしでも大丈夫ってホント?

受検を決めた後は、必死でネットで検索しました。
「塾なしで合格しました!」とか見つけると、めちゃくちゃ希望が湧いてきたりして。

でも…他の人ができても、わが子ができるかは誰にもわかりません。

ささこ
ささこ

上の子は塾に行かせていても、心配しかありません。。。

結局のところ、塾なし、通塾、どちらの選択をしても、わが子に適切なものが何であるかを見極めつつ、サポートしていくことに尽きるんだと思います。
挑むのであれば、二人三脚でしっかりとお子さんをサポートする覚悟がなければいけないのは、絶対と言えるんじゃないかなと。

公立、国私立問わずですが、塾なしで取り組む際いくつかの課題があります。

1. プロの指導なくハイレベルな学習内容を理解、習得できる?
2. 無駄のない学習プランを立てられるのか
3. 締め切りがない中でしっかりと継続して勉強できるのか
4. 入試の傾向や対策などの情報を自分で集めなければならない
5. 適切な模試などを自分で探して受けに行かなければいけない
6. 親子なので双方に甘えが出てしまう

1.プロの指導なく教材内容を理解、習得できる?

塾なしとなると、自分自身で参考書などを読んで新しいことを学んでいかなければいけません。中学生ぐらいになれば当たり前にできることも、小学生にとってはハードルは高めです。

うちの下の子なんかは、一見やってるようには見えますが、実はめちゃくちゃ飛ばし読みしていて困ってました…

そこで、子どもたちと話して『音読』をしようと決めました。

国語であれば本文はもちろん、問題文も、そして解説もです。
算数などでも解説をしっかり音読です!
大きな声でなくても全然大丈夫。
自分にしか聞こえないような小さな声でも、読んだものに対する理解が全然違ってきます。

単純なことですが、とても有効なのでおすすめです。

めんどくさいと言って嫌がるかなぁと心配しましたが、今は張り切ってやっています。
これが習慣となることを期待して、しばらくは付き合うつもりです。

ささこ
ささこ

音読を聞きながら、「へー、そうなんだ」と反応すると嬉しそうに読んでくれてます♪

そういう取り組み方で進めてみて、子どもの理解が追いついていくなら問題ありません。
でも、どんどん理解できていない問題が増えていくようであれば、消化しきれていません。
早めに一段取り組みやすいと感じるテキストなどに切り替えた方が、結果的には力が付きます。

理解できていないまま進めてその量が膨大になると、後々とても大変ですのでしっかり見極めていきましょう。

2.無駄のない学習プランを立てられる?

受検の日まで逆算してどんなカリキュラムで進めるのか、これなくして対策はできません。

でも、実際どういうカリキュラムでいくのかが悩みどころ、、、途中で本当にこの方法で良いのかと心配になっても、誰かに相談することもできないので精神的にもとてもしんどいです。


参考になるのが、四谷大塚の予習シリーズなどが公開しているカリキュラム

Z会進研ゼミの中学受験講座もカリキュラムが公開されているので、お子さんのペースや受検校の難易度にあわせて選ぶと良いですね。

予習シリーズのカリキュラムを参考にするなら、テキストと演習問題も予習シリーズを使うと進めやすいですが、公立中高一貫校を目指すのであれば例題や類題までにとどめるなど調整しましょう。

ささこ
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難関校向けの問題が必要ない場合、深追い禁物ってことね。

6年生に入ってからはどのカリキュラムも私立入試用の実践期に入るので、一通りの学習範囲を終えたら公立中高一貫校向けの対策に切り替えることも頭に入れておきましょう。
早ければ5年生から少しずつでも適性検査用の問題集に取り組んでおくと、余裕を持って対策できそうです。

3.締め切りがない中でしっかりと継続して勉強できる?

お子さんの性格によるところがかなり大きい問題。

ささこ
ささこ

いやいや、ふつうの小学生はできなくて当たり前だと思う。

まずは一週間、次は一か月。
何をどこまでやるか、少しずつ決めて実行することを目標にして、取り組んでみましょう。

初めから決めた通りにはいかなくて当たり前。一つずつ修正しながら、お子さんにあったペースをつかんでいくことができれば、こっちのものです。

うちの場合はこれだけではすぐに怠けてきたので、毎月しっかりやり切ったらご褒美をあげるようにしています。
ご褒美と言っても、「好きなチョコレート買ってあげる」みたいなちょっとしたことですが、結構やる気満々で取り組んでます 笑

あと、きちんと親が進捗を確認してあげることも大切です。
見てくれるというだけでちょっと気持ちが引き締まったり、やる気につながったりします。

手間はかかりますが、最終的に計画通り進めることが身につけば少しずつ手が離れていきます。
それまではがんばりましょう。

4.入試傾向や対策などの情報を自分で集めなければならない

有名校であれば、ネット上でたくさん情報が出ているのでそれほど難しくないですが、地方など情報の少ない学校は苦労します。

その場合は、毎年塾で行われている受検後の報告会新年度募集時の説明会などに参加して、最新の情報を得るのが一番有効です。

ささこ
ささこ

使っているテキスト(市販)や、どういう対策が必要かなどかなり具体的に聞けたので、絶対行った方がいいです。

もし近くにそういった塾もないということであれば、インターエデュなどの受験情報サイトを活用する方法もあります。検索しても欲しい情報がなければ、思い切ってトピックを立てて質問してみるといいですね。

注意点としては、顔の知らない多くの人が書き込めるので情報すべてを鵜のみにしてしまわないようにしましょう。常に確かな情報なのかどうか考えるようにして、自分にとって有益な情報だけを活用するつもりで利用すると良いと思います。

5.適切な模試を自分で探して受けに行く必要がある

せっかく勉強をしていても、その成果が表れないとモチベーションをキープするのはしんどいですね。模試を受けることで本当に今の勉強法で良いのか、身についているのか、ある程度の参考にできます。四谷大塚などテスト範囲を公開しているところもあるので、それを目安に学習スケジュールを立てて取り組むのもとても有効です。

もしそのようなテストでなくても、試験慣れという意味でなんらかの試験を定期的に受けておきましょう。

6.親子なので双方に甘えが出てしまう

塾あり、塾なし関わらず、親子だとなにかと問題が生じやすいのは仕方のないことです。相手が塾の先生であれば愚痴やわがままは抑えるところを、親にはついつい出してしまいます。

ささこ
ささこ

わたしも、子どもが同じミスばっかりしてたり、思うように成績があがらないとつい厳しい口調でがみがみ言っちゃいますね…

でも塾の先生ですら、自分の子にはあんなに根気強く教えられないそうです 笑

ひとつ言えるのは、

「学習のできについて
 子供を叱ったり否定しても
 なにも良くなることはない」

『子どもとの関係』、『子どもの心』、『学力』において、これは大切なことなのだと思います。
何かつい言いたくなった時はこのことを思い出して、「改善するには何をすればよいか」に目を向けたいところですね。

【公立中高一貫校受験対策】実際塾ではこうしてる!!

授業を受ける子どもたち

公立中高一貫校の適性検査は小学校の履修範囲で出題されると聞きますが、実際はそうでないところもたくさんあります。いわゆる私立中学入試で出る特殊算など、小学校で習わない内容ですね。
志望校の出題傾向は、きちんと調べておく必要があります。

ささこ
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私立と公立対策、両方しないといけないなんて公立中高一貫校受験って大変…

いずれにせよ、公立中高一貫校を受検する子の中には当然私立中学も受験する子たちがたくさんいます。
要するに、私立中学の受験勉強をしてきた子と同じ土俵で競うということなので、特殊算など勉強しておくことは意味のある事です。

お姉ちゃんが通っている公立中高一貫校受検対策の塾で使っているのは、

〇算数・国語 → オリジナルテキスト
〇理科・社会 → 標準新演習
(エデュケーショナルネットワーク)
〇適性対策  → 公立中高一貫校対策問題集
(エデュケーショナルネットワーク)


新演習は四谷大塚の『予習シリーズ』と同じような塾教材として有名ですが、それは『中学受験新演習』のことです。
『標準新演習』は教科書で学ぶことを中心に思考力や表現力などを育てる内容になっています。

ただ、娘の塾では多少テキストに載っていない内容が授業でプラスアルファされるようです。

それに加えて、適性検査用のテキスト(文系・理系)を使って、少しずつ適性検査で出るような問題に慣れさせていっている感じです。
こちらも新演習同様、エデュケーショナルネットワークの教材です。



塾なしで教材を選ぶなら

〇算数・国語 → 中学受験新演習(エデュケーショナルネットワーク)
〇理科・社会 → 標準新演習 + 市販の基礎レベル中学入試向け問題集
〇適性対策  → 公立中高一貫校対策問題集
(エデュケーショナルネットワーク)


標準新演習で4教科とも揃えたいところですが、算数は基本的な特殊算なども学習しておきたいなら物足りません。
国語も読解力は公立中高一貫校受検でも、しっかり養っておきたいです。となると標準新演習ではなく、中学受験新演習で対策するのがシンプルで良いかなと。

ただ、算数は練習問題まで取り組むとなると難しすぎる問題もあるので、例題、類題を完璧にするのを目標にすることで、しっかり私立中学受験に必要な特殊算の基礎を身につけることができそうです。

ささこ
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待って! 適性検査には、作文もあるよ?

作文は絶対これという解答ではないので、親が添削して合格まで導くのはかなり難しいですね。

そこはしっかりとプロの添削を受けられるZ会の『公立中高一貫校 作文』講座(6年生用)を活用する方法があります。塾でも使っているくらいなので、かなり安心感が持てます。
もし適性検査対策も手に負えなさそうであれば、Z会の『公立中高一貫校 適性検査』講座の受講もありだと思います。

あとは6年生からは銀本で志望校はもちろん、他の公立中高一貫校の過去問を活用してどんどん慣れていくという流れが良いですね。

公立中高一貫校受験に備える通信教育の上手な使い方

これまでうちでもお姉ちゃんの時に塾なしで合格を目指そうとたくさん調べて市販、塾用問わずいろんなテキストや問題集を試しました。でも、正解がわからないからものすごく不安なんですよね。

そのせいでやっぱりあっちの方がいいかな、とか、途中であれこれ手を出しすぎて結局ぜんぜん力がつかない、こういうパターンに陥っていました。。。もったいないことをしていたなと、今ならよくわかります。

やると決めた問題集はきちんとやり抜く、これが大切です。

もちろん完全に見当違いな問題集に取り組んでいることが判明したなら、すぐに方向転換しないといけないですが、大きな差がないレベルでの迷いであればしっかり今やっている問題集に集中しましょう。

ささこ
ささこ

でも…うまく子どもをやる気にさせて取り組ませたり、

プランニングするのもあんまり自信ないかも。。。

わが家では下の子の場合どのように対策するのか熟考した結果、通信教育も活用することにしました。
通信教育であれば学習ペースをしっかり掴めるのと、締め切りがあることで子供の気持ちも多少は引き締まるかなという狙いもあります。

テストもあるので、自分の立ち位置の確認にも役立ちます。


迷ったのがどの通信教育を使うのか。
4教科対策できるところとなると、Z会か進研ゼミ。
しっかり私立中学対策ができるところを探すと、この二つになりました。

違いは目指すレベルですね。
Z会は難関、最難関校(偏差値60以上)進研ゼミは中堅校(45~55※首都圏模試なら55~65)を目指すのに適しているようです。

ささこ
ささこ

公立中高一貫校の適性検査で活用するための私立中対策なのであれば、
進研ゼミくらいで良さそう♪

ただうちの場合子供の志望校がかなり特殊で、私立60~65くらいを目安に学習したほうが良いとアドバイスを受けたことがあるので、Z会が理想ではありますが…
実はお姉ちゃんが3、4年の二年間Z会の中学受験コースを受講していましたが、結構難しいんです。

学校でのテストはほぼ90~100点なのでまずまず成績は良いと思っていましたが、Z会となると平気で50点台取っちゃってました。酷いと20点台…

ささこ
ささこ

がんばってたので悔しかったけど、、、最終的に5年生からやめることにしました。

結局は公立中高一貫校志望でそこまでのレベルが必要だったのかというと、少しオーバーになってしまっていたと思います。
塾に入って取り組んでいる内容を見てもそう思いましたし、塾の先生にもZ会は良い教材だけど公立を受ける子には難しすぎると言われました。
それよりもしっかり基礎を習得し演習問題をこなしていくほうが、娘の志望校にあわせて確実に学力を上げることができると気づきました。

もちろんお子さんがZ会で問題なくやれるのであれば、挑戦することでさらに応用力も磨くことができるのでおすすめ。
より盤石な備えになるので、できれば娘にもやってほしかったです。

とりあえず下の子にはZ会、進研ゼミ両方試してみてから、結論を出すつもりです。

まとめ

塾なしなんて無謀という声もありますが、塾なし受検対策の方法はたくさんあります。
どういう点で塾がないと不利になるのか、しっかり理解しておくことで対策できるので初めからムリだと考えるのはもったいないかなと思います。

このブログでは、わが家の失敗談や成功例など、少しでもみなさんの受検のお役に立てるよう、有益な情報を発信していきたいと思います。
今後もお付き合い頂けると嬉しいです。

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