Z会では中学受験対策として、私立用の中学受験コースと公立中高一貫校用の専科が準備されています。
ただ、公立中高一貫校を受検するから必ず専科が最適解かというと、そうでもありません。
この記事では、Z会に何度も電話で相談してわかったことを中心にお伝えします。
わたしも聞かなければ判断できなかったので、同じような悩みを持つ方のお役に立てれば嬉しいです。
Z会で中学受験!公立中高一貫校を目指すならこう使うのが王道
上の子の中学受験を考え出した時は、2年生に入ってから。
塾という考えはなかったので、1年生から受講していたZ会で対応できないかと考えました。
でもまだその時は国私立か、公立かというところまでは考えていませんでしたし、子どもの気持ちもあります。
結論を出すのはまだ先なので、受験することになっても慌てなくて良いように、とりあえず3年生から受講できる『Z会中学受験コース』を受けさせておくという結論に至りました。
その後、志望校が決まりました。
学習環境や通学距離、学費の面でも理想だった公立中高一貫校一本です。
そうなるとZ会の受講コースも見直しが必要。
何度もZ会に相談して、変更してはまた変更…といった感じでかなり迷走しました。
その際にもらったアドバイスをご紹介します。
Z会では公立中高一貫を志望する場合、基本的に勧められている受講内容があります。
【3.4年生】
◆Z会小学生コース本科
・算数・国語:ハイレベル
・理科・社会:スタンダード(3、4年は理科・社会はスタンダードのみ)
【5年生】
◆Z会小学生コース本科
・4教科ともハイレベル
◆Z会小学生コース専科
・作文講座(公立中高一貫校用ではありません)
・公立中高一貫校 適性検査講座
【6年生】
◆Z会小学生コース本科
・4教科ともハイレベル
◆Z会小学生コース専科
・公立中高一貫校 作文講座
・公立中高一貫校 適性検査講座
Z会に相談すると上記のように勧められました。
『Z会小学生コース』は、あくまで学校で習うことがベースになっています。
「スタンダード」はそこにZ会らしさというか、思考力の必要な少し難しめの問題、いわゆる教科書に+αの問題が入っている感じです。
さらに教科書を超えた発展問題まで演習できるのが、「ハイレベル」。
公立中高一貫校を受検するのなら、この発展問題が解けるレベルまで持っていくのが理想的ということ。
画像のような感じで少し難しい問題にはマークが付いていて、どのような力が養われるのかがわかります。
テキストは大きく見やすく、適当な行間でスペースも程よくあります。
シンプルすぎると感じる子もいるようですが、うちの子たちは取り組みやすそうでした。
量に関しては少ないという意見も多いようですね。
でも、まずは「エブリスタディ」を完璧にすることを第一目標にします。
間違えた問題は、間違えずに解けるまで繰り返すことはとっても大切なので、一か月ずつ完全マスターを目指しましょう。
エブリスタディを1か月に2周してる人もいるようですよ!
それでも余裕があれば、市販の問題集などを足すのも良いと思います。
とは言え、やっぱりあれこれ手を出すよりまずはZ会で学習したことをしっかり習得し、積み上げていくこと。
これが一番大切です。
いろいろ失敗を繰り返して、身に染みて感じるところですね。。。
Z会グレードアップ問題集で中学受験対策できるのかについて
Z会といえば、市販問題集の方も人気もありますよね。
『グレードアップ問題集』は良問揃いと言われていて、これも学校+αの学びができるようになっています。
ただ、これで中学受験対策はできません。
あくまで学校で習う範囲+αです。
私立受験であれば、出題されるであろう入試特有の問題など全くカバーしきれません。
学校で習ったことベースに、思考力を使って解くような問題に慣れるという点ではやって損はありません。
でも、がっつり私立中学受験対策するのであれば、別の教材でするべきです。
公立中高一貫校を目指すのであれば、この問題集は使えます。
Z会に相談した際に『グレードアップ問題集』を勧められたので間違いありません。
さっきもお伝えしましたが、Z会では公立中高一貫校を目指す場合、『Z会小学生コース ハイレベル』と5年生以降は作文や適性検査講座の受講が王道コースです。
でも私立入試の傾向が強い適性検査であることを伝えたところ、王道の受講と『グレードアップ問題集』も使用して対策することがベストだという返答をもらいました。
『グレードアップ問題集』は思考力を使ったり、記述で答える問題など、適性検査対策に役立つ内容になっているので、良い練習になるとのこと。
加えて、特殊算など私立特有の問題に関しては『グレードアップ問題集』では学習できないので、私立用の基礎学習ができる問題集やテキストを併用することも勧められました。
一言で公立中高一貫校と言っても学校によって傾向があるので、それをまずしっかりと見極めることが重要になります。
Z会小学生コースハイレベルと併用するのにおすすめの問題集
ここからは私が失敗に失敗を重ねて分かった、使える問題集をご紹介します。
私立受験しないとしても、適性検査でもある程度私立対策の勉強は必要だと考えている方に参考になるかと思います。
まず『中学入試基礎ドリ』シリーズ。
一通り私立で出る範囲の勉強したい時におすすめ。
なんと4回も繰り返して覚えていきます。
一回目はまず知らないことを覚えるために、グレーの文字をなぞり書きするようになっています。
もちろんグレーでないところも問題として出るので、全体的に覚えるよう意識しないといけません。
そして2回目~4回目まで、少しずつ言い回しや出題角度を変えた問題に挑戦していきます。
この繰り返しで徐々に覚えていくので、あまり無理なく記憶に残っていきます。
国語は使ったことがないのでわかりませんが、算数、理科、社会はなかなか良い問題集だなと思いました。
細かく単元ごとに分かれているので、苦手なところだけこれでしつこくトレーニングという感じでも使いやすいです。
残念なことに地理がないんですよね。。。
だから白地図を使って学習しています。
問題を解く前にしっかりテキストを見たり順を追って説明をしてもらわないと、なかなか理解できない、頭に入らないということもあります。
そういう時のために、テキストもあると何かと助かります。
一押しが、『中学入試 三ツ星の授業あります』
これは算数だけしかないのが残念ですが、「計算・文章題」と「図形」の2冊で、ほぼ基礎的な私立算数はカバーできます。
しかもこれは動画で解説が見られます!
Z会の中学受験コースも動画で各単元を学習するのですが、これがテキスト代だけで受けられるのはすごいと思いました。
とてもわかりやすいと言って、通塾している今も上の子は苦手な単元をこれで再確認して使っています。
あくまで基礎レベルなので、Z会の中学受験コースとはレベルは違います。
公立中高一貫校を目指すための私立算数の勉強であれば、これでしっかりベースを作ってから演習問題で応用力を付けると良いでしょう。
理科・社会に関しては、一応テキストとして『小学総合的研究 わかる社会』『小学総合的研究 わかる理科』を揃えましたが、確認程度にしか使っていません。(特におすすめということではありません。)
実際に子供の記憶にしっかり結びついたのが、『中学入試まんが攻略BON!』です。
「え?なんでそんなこと知ってるの?学校で習った?」という時に、だいたいこの『まんが攻略BON!』に載っていたという答えが返ってきます。
ただキャラクターが出てきて説明しているだけなのに、マンガが子供に与える影響ってすごいなぁと驚きました。
マンガで学ぶのは、かなりおすすめです!
これだけ効果があるなら、近々算数も購入してみようかと思っています。
まとめ
公立中高一貫校でも、学校で習う範囲がベースになっているなら、『Z会小学生コースハイレベル』をメインで、5年以降にしっかり作文と適性検査対策の講座を受講することで、十分に対策できます。
あとは直前期に過去問で実際の試験慣れしましょう。
私立中学入試のような問題も出る学校であれば、やはりそれにあった対策が必要となるので、単純に『Z会小学生コースハイレベル』でというわけにはいきません。
今回の記事を参考に、お子さんにあった対策を立てるお役に立てば幸いです。
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